☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「剛お兄さん、大好き!」


わたしはそう言って、剛に抱きついた。


剛はわたしをぎゅっと抱きしめて、それからちょっと照れたような顔をしてこう言った。


「剛お兄さんって呼ぶのは、もうおしまい。」


「えっ・・・?じゃあ・・・、なんて呼んだらいいの?」


わたしはきょとんとして言った。


「ただの剛。」


「でも年上だし・・・、それに剛お兄さんで、もう呼びなれてるし・・・。」


わたしは顔を赤らめつつ、ぼそぼそと言った。


「おれはもう美里ちゃんの兄貴じゃなくて、彼氏だよ。だからこれからおれのことは、絶対に剛って呼ぶこと。」


「えーっ、じゃあ剛さんって呼ぶのはどう?そっちのほうが、呼びやすいし・・・。剛お兄さんの前は、剛さんって呼んでたわけだし・・・。」


「だーめ。おれも今から、美里ちゃんじゃなくて、美里って呼ぶことにするから。」


そう言うと、剛はわたしの目を見つめた。


「美里・・・、」


剛はわたしの名前を呼び、それからわたしの額に軽くキスをした。


初めて名前だけで呼ばれ、しかも初めて額にキスされて、わたしの顔はますます赤くなった。



「あっ、あの・・・、キスする前に何か言ってくれないと!」


わたしは慌てて言った。


「心の準備ができてなかったし・・・。剛お兄・・・、じゃなくて・・・、剛!」


「あっ!やっと剛って呼んでくれた!」


剛は嬉しそうに言った。


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