☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「うん・・・。いいよ・・・。」


わたしはどきどきしながらそう答えた。



剛がわたしのそばに近づいてきた。


キスする前に言ってほしいと言ったけれど・・・、かえって言われたほうが緊張する・・・。


自分の心臓の音が聞こえそうなくらいだ・・・。


何も言われずにされるほうが、緊張しなかったかも・・・。


そんなことを考えているうちに、剛が目の前に立ち、わたしの肩の上に両手を乗せた。



「ちょっ、ちょっと待って・・・。」


わたしはふいに慌てて言った。


「ここでしたら、誰かに見られるかも・・・。たとえば、うちのお父さんとか・・・。」


「暗いから、見えないよ。万が一、お父さんに見られたら彼氏だって、紹介して。」


「えっ、でもうちのお父さんって昔のおやじっぽいっていうか、見つかったら剛が殴られちゃうかも・・・。」


「美里のお父さんになら、殴られてもかまわないよ。」


剛はわたしの心配をよそに、にっこりした。


「好きだよ・・・。」


次の瞬間、薄暗がりの中で、剛の顔が近づいてきて、わたしの唇と剛の唇が重なった。


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