☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆１４歳の妊娠・・・ ～セックスを軽く考えないで～

思いがけない来訪者があったのは、それからちょうど五日後の美幸の命日のことだった。



わたしはたくさんの花とお菓子を買い、自転車に乗って、家に帰ってくるところだった。


自転車を止め、花とお菓子の入った袋を抱えて、門のそばに近づいたとき、わたしは門のそばにある人の姿があることに気づき、立ち止まった。


「かっちゃん・・・？」



そこにいたのは、かっちゃんだった。


かっちゃんは、中学三年生のときの印象からは想像できないほど、大人びて見えた。


背もずっと高くなって、すっかり大人の男の人といった雰囲気だった。



「美里、久し振り・・・。」


かっちゃんはわたしの顔を見ると、低い声で言った。



「何でうちに来たの？」


わたしは冷たくたずねた。


今さら、かっちゃんと話すことなんて何もない・・・。


すると、かっちゃんはわたしの前に歩み寄ってきて、突然頭を下げた。


「ごめん・・・。」


「ごめんって・・・、何を謝ってるの・・・？」


わたしはかっちゃんの突然の行動に、いく分驚きながらたずねた。



「おれ、美里と別れて、何ヶ月かしてから、利栄子と付き合い始めたんだけど・・・、」


かっちゃんは言った。


「利栄子が美里をいじめ始めた張本人だったってこと、ずっと知らなかったんだ・・・。

美里と別れてから、あんなやつと付き合ってたなんて・・・。おれ、美里に申し訳なくて・・・。」