☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆１４歳の妊娠・・・ ～セックスを軽く考えないで～

最初はほんの淡い想いにすぎなかったかもしれないけれど、その想いは徐々に大きくなっていった。


わたしとかっちゃんの恋が終わりを告げ、わたしが剛に惹かれていったように、かっちゃんもまた、利栄子に惹かれていったのだ。


そしてわたしの心の中で、剛の存在がどんどん大きくなり、かけがえのない存在になっていったように、かっちゃんの心の中では、利栄子の存在が大きくなっていったのだ。


わたしたちは、もう戻ることはできない。


わたしたちは、もう別々の道を歩んでいる。





「じゃあ、おれ、そろそろ帰るから・・・。」


かっちゃんはもう一度エコー写真を見つめると、写真をわたしに返して、立ち上がった。


わたしは写真を再び引き出しの中にしまい、かっちゃんと一緒に窓辺をはなれ、部屋を出た。


階段を下りて一階に行き、玄関で靴をはくと、かっちゃんは再びわたしのほうを向いた。



「信じてほしいんだけど・・・、」


かっちゃんは口を開くと言った。


「あの頃は・・・、おれは利栄子じゃなくて、美里だけが好きだったんだ。

だから浮気なんかしてなかったし、そんなことする気もまったくなかった。」


「うん、分かってる。」


わたしはうなずいた。


「あのとき・・・、かっちゃんのこと信じられなくて、ごめんね・・・。」


「そのことは、もういいよ。」


「うん・・・。」