☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
今年は剛の家で、二人でディナーを作ることにしていた。


二人でエプロンをして、あらかじめ用意しておいた食材を冷蔵庫から取り出し、台所に立つ。



わたしはサラダを作り、剛がチキンを油で揚げた。


クリスマスケーキも、もちろん二人で作った。


卵に砂糖を加えて、泡立てる。


最後に小麦粉を入れ、型に入れてオーブンで焼く。


ケーキを焼いている間に、生クリームを泡立てて、ホイップクリームを作った。


ケーキが焼きあがると、今度はクリームとイチゴで飾り付けだ。



こうしてクリスマスのディナーとケーキができあがった。



わたしたちは、キャンドルを灯したテーブルに着くと、クランベリージュースの入ったワイングラスをかちんと鳴らして乾杯した。


二人で一緒に作った料理を、二人で食べる。


愛情がたっぷりつまっていることもあって、今まで食べたどんなクリスマスディナーよりもおいしかった。



「今年は梓がいないから、うるさくないな。」


剛は言った。


「それ聞いたら、梓が怒るよ。」


わたしは笑った。


「それにしても、梓も気が利くようになったもんだな。おれたちを、二人きりにさせようなんて。」


剛の言葉に内心、どきっとしたけれど、わたしは表情には表さなかった。



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