☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
二人でベッドから起き上がり、一緒に朝食を食べた。


何だかまるで、新婚さんみたいな気分がする。




朝食のあと、梓から渡すように頼まれていたという誕生日プレゼントを、剛から受け取った。


梓からのプレゼントは、ふわふわの白いマフラーだった。




二人で食器洗いをすませると、わたしは剛とまた会う約束をして、アパートを出た。


自転車に乗って、家に帰り着くと、わたしはさっそく紫のチューリップの花束を、花瓶に活けた。


「美里は、毎年誕生日に花束もらえていいね。お父さんなんて、一回しかくれなかったのよ。」


お母さんがうらやましそうに言った。



わたしは二階に上がり、わたしの部屋に入ると、チューリップを活けた花瓶を机の上に置き、きのう剛と作ったクリスマスケーキを備え、誕生日プレゼントのチャイムを窓辺に下げた。


ダイヤ型の飾りが日の光を受けて、透明な輝きを放っている。


チャイムに手を伸ばして、軽く揺らすと、きらきらとした音が部屋中に鳴り響く。


わたしは窓辺に座り、手を合わせて、美幸にお祈りした。



今年もクリスマスがやってきました。


お母さんは18歳になりました。


きのうケーキを作ったから、よかったらもう一個食べてね。


お母さんの大切な人が、素敵なプレゼントをくれたから、ここに飾るね。


とってもきれいでしょ?


< 381 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop