☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
本当はわたしがあなたを幸せにしたかった。


でもそうすることは叶わなかった。


だからせめて、天国で幸せになってほしい。





赤ちゃんを抱けない夢を、見ることはもうなくなった。


美幸は無事に天国へ行けたのだという安心感からだろうか。





この前の検診から五日後、わたしは再び病院に行き、検診を受けた。


医者に子宮内の状態を診てもらう。



「もうしっかりきれいになっていますよ。」


医者はわたしのおなかのなかの画像を見ながら言った。





街中で元気な赤ちゃんを見かけると、悲しさで胸が痛む。


産んであげられなくて、ごめんなさいという気持ちでいっぱいになる。


そしてそのたびに赤ちゃんにごめんなさいと謝る。



夜中に目を覚ましたときに、手術室のことを思い出して、涙が止まらなくなることもある。


この痛みは、これからもずっと消えることはないだろう。


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