☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「ちょっと、利栄子!」

わたしは利栄子に詰め寄った。


「利栄子がみんなに言いふらしたの?」


「あーら、何のこと?」


利栄子はとぼけて見せる。


「それじゃあ、この紙は何よ!」


わたしはぐしゃぐしゃに丸めた紙を広げ、利栄子に突きつけた。


「さぁね。」


利栄子はそっぽを向く。


「利栄子がこんなひどい子なんて知らなかった!」


わたしは叫んだ。


「信用してたのに・・・!」





自分の机に戻ったわたしは、涙を必死にこらえていた。


利栄子がなぜこんなことをしたのか分からない。


友達だと思っていたのに。


信用していたのに。


赤ちゃんを失ったわたしの気持ちを、理解してくれると思っていたのに・・・。


だから利栄子には話したのに・・・。


一体、どうしてこんなひどいことをするの・・・?


どうしてなの・・・?



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