☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
少しして、かっちゃんも教室に入ってきた。


かっちゃんはわたしと利栄子の言い争いの現場を見ていない。


だがわたしの様子がおかしいと察したのか、わたしのところにやってきた。



「美里、どうした?」


かっちゃんはたずねた。


わたしは無言のまま、ぐしゃぐしゃになった紙をかっちゃんに見せた。


かっちゃんは驚いた様子で、紙を見つめている。



「誰がこんなことしたのか知らないけど、美里は気にすんな。単なる嫌がらせだ。」


かっちゃんはそう言うと、紙をびりびりと引き裂いた。


そのとたん、こらえていた涙がどっと零れ落ちた。


もうこれ以上、傷ついたり、辛い想いをするのはいや・・・!



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