CLORVER❦星幻想曲❦
「才崎蛍…モンスターだって恋をすれば豹変する…ただヴォレスの場合は恋ではなく食事だがな」
ラスティの言葉に蛍は目をシロクロさせた
「あいつにとっての食料は生き物の【血】だからな。いくら俺たちと同じように食事していても腹の足しには全くならない…だから毎晩いろんな女を連れ込んでは血を食している…先程の光景は吸血鬼特有の食事光景と言う訳だ」
「君達には刺激が強すぎるかもしれないが不審な点は何ひとつ無い」とラスティはまたシニカルな笑みを見せてから立ち上がって中へ入って言った
蛍はラスティの後ろ姿を見ながら「そうだったのか」と呟いた
だがたったひとつだけ聞けない事が残ってしまった