CLORVER❦星幻想曲❦
哀しいような懐かしいような、いつかの過去を見つめるように静かな眼差しをしながらラスティは手の平から出した小さな青い炎で手紙を一瞬にして燃やした
隣にいたヴォレスは何も言わずにラスティと共に静かに燃える手紙を見つめた
「さて、俺はまた別の場所で魂回収をしてくるが…ヴォレス、君はどうする?」
いつも通りの表情に戻ったラスティ
「あぁ!俺は先客を待たせてるから屋敷に戻るよ」
「また女か?飽きないな君も」
「まぁね、ラスティもどうだ?」
「悪いが女に興味は無いから断らせてもらうよ」
シニカルな笑みを見せたラスティに「何だそりゃ」と笑いながらヴォレスは蝙蝠になって夜の空へと消えて行った