strawberry love
いらっしゃいませ

カウンター越しに挨拶をする。

私より5歳位離れた男の人

彼は、ケーキが入ってるガラスケースを眺めていた。

私は、彼女用にプレゼントですか?


どうして彼女がいるって他人のあなたがわかるんです?

かなり挑発的な返答が返ってきた。

私は、怒っていたが一旦、冷静になることにした。彼女用にプレゼントに来られる男性のお客さんが多くて、てっきりそうだと思ってました。ごめんなさい。

私がそう言うと彼は、こちらこそごめんなさい。

「他人のあなたに言うのは、恥ずかしいけど今日で30歳になるんだ。」

彼は、淡々と話している。

私は、仕事の事を忘れて聞いていた。

それでこの十年仕事の為に頑張った俺は、忙しさのせいか友達も離れ、いつしか誕生日すら忘れていた。

でも思い出したんだ自分の誕生日を…

だから今日は、自分の為に買いにきたんだ。

それに彼女も離れて今、一人なんだ。

じゃあこのケーキなんてどうです。

私は、イチゴのショートケーキを進めた。

でも彼は、甘いすぎるのは、嫌いと言っていたからイチゴがついたチョコレートのケーキを買っていった。

そして彼は、お店を出た。
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