虹と夢
「ねぇ。俺、そばにいてもいい?」
「ふっ。私はいいわよ。会議行かないといけないから留守番しといてね、大宮くん。じゃ、行くからよろしく」
そう言い、いなくなった。
先輩と2人きり。
すごく話しずらい……
顔をよく見てみたら、少し赤い。
なぜかそれが、愛らしく見えた。
「まだ辛い?」
「えっ、はい……でも2日だけなんで大丈夫です」
「男の俺にはわかんねえや」
それから大宮先輩と、他愛のない話をして、盛り上がった。
……見られているのも知らずに。