虹と夢
いじめ
次の日の朝
ガラッ――
「……」
「……」
私が教室に入った途端静かになった。
しかし席に着いた途端、その沈黙は破られた。
「昨日授業サボって、暦先輩と盛り上がってたわね。楽しかった?」
知らない女の子に話しかけられた。
「ヒメ。同じクラスの田中愛だよ。結構危険人物」
小声で真冬が教えてくれた。
「あ、同じクラス。サボってないよ。お腹が痛くて…」
「ウソつくなんて最低。あんたなんか可愛くないのにっ!」
ぱしっ―――…
「いっ……」