虹と夢
入学式も終わり、自分の席で先生を待機していた。
「ねぇ、君がシロヒメちゃん?」
隣の席の男の子が話しかけてきた。
さっきまで静かだった女の子達がキャーキャー騒いでいる。
世間でいうイケメンに属するんだろうけど、私はそう思わない。
「あ…はい……。シラユキです」
「……」
あれ?何も言わなくなっちゃった……。
「あ……あの……?」
「あ、ごめん…。可愛いなーって思って…」
男の子の顔が赤くなった
「可愛くなんかないですよ……」
「席座れー。HRはじめるぞ」