Lovers
vol.1 友達

同期の男×同期の女

気だるい身体で寝返りをうつと……

肘をついてと横になり、私を見つめるハヤトがいた。


「目、覚めた?」


目覚めに見る初めてハヤトに胸がドキッとしたのに、平然を装った。


「ヤっちゃた?」

「ああ、濃厚にね。覚えてないわけ?」


覚えてないわけがない。

ずっと求めてたんだから……。


汗ばんだ首筋。

下から眺めた喉仏。

髪を撫でる長い指。

一つになった瞬間に、色っぽくこぼれたハヤトのかすれた声。

全部……全部、覚えてる。


昨日ハヤトが、「彼女と別れた」なんて言ったから。

だから酔ったフリをして誘った。

新人研修で初めて会った時からずっと好きだった、同期で親友のハヤトを。
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