Lovers
感じる場所を知っている。

その次どうして欲しいかも知っている。

何度も何度も確認してきたから。




愛しているから抱きしめ合うことを。




……だからときどき焦らして私に応えさせる。


「どうしてほしい?」

「……挿れて……ほしい」


加速した、彼の動きと一緒に私の中の熱が一気に収縮して、頭が真っ白になった。






あの頃の私に教えてあげたい。

大切なのは『セックスすること』じゃない。

『愛し合うこと』

すべては『愛し合うこと』の、素敵なオプションにすぎない。

< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop