Lovers
一人のベッドで昨日の夜のことを思った。

鮮やかすぎる昨日の記憶。


優しいハヤトのキス。

優しく触れた指先。

なんども私を絶頂においやった舌先。

まるで隣合うジグソーパズルのように深くぴったりと混ざり合った身体。


初めて見るハヤトの色っぽい顔。

色っぽい声。

初めて感じた熱すぎる体温も……。


それなりに男の経験はしてきたはずなのに、ハヤトとのセックスはあまりに初めてのことが多かった。

残ったのは後悔を伴う女としての幸せ。


『好き』と伝えたかった……。

せめて抱かれている時だけでも……。


『私だけのハヤト』になってほしかった。
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