Lovers
シャワーを浴びる。

ハヤトの香りが消えていく。

だけど……。

胸元に、ハヤトにつけられたキスマークが残った。


バカな男。

一度、親友の女と寝て、キスマークつけるなんて。

こぼれる涙をシャワーで思いっきり流した。


支度をしていつも通り出勤すると、隣の部署にはもうハヤトの姿があった。


バカ……。

着替えてないじゃん。

シャツのスーツもそのまんんま。


案の定、目ざといバイトの女子大生に突っ込まれていた。


「高橋さん。昨日と同じスーツとネクタイ。やだぁ、なんかエッチです!!」

「あー…はは」

「彼女ですか?」


目が合ったハヤトに思いっきり『あっかんべ』をすると、苦笑いをした。
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