Dear LoveYou...

「精神障害ですね。簡単にいうと、心の病です。幻聴や、幻像も見えたりしませんか?」

目の前のお医者さんが
他人事のように、つらつらと並べる。

まあ、他人なんだけど。

あたしも、なんだか他人事のように、その話を聞いていた。

隣で泣いてるママと、真っ青なパパのことを虚ろな目で見つめた。

「あたし…」

みんながあたしを見る。
「敦に会いたい」

あたしがとうとう狂ったんじゃないかって思ったのかママは声をあげて泣き出し、パパはあたしを抱き締めた。

あたしの頭の中には敦しかいない。
敦しか欲しくない。

敦!!会いたい…
どこにいるの?

あたしには、もう敦しかいないの…

一歩進んでなんかいない。あたしはあの頃からずっと同じ場所にいる。

あたしは、あなたを恨むことはできないんだね。
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