Dear LoveYou...
本当は、入院らしいけどあたしが全力で拒否したから、免れた。
入院なんてしたら、一日中敦のこと、考えちゃうよ。
敦のことが、死ぬほど憎い。だけど、あたしは一生敦から離れられない...!!!
ママたちもあたしの意見を尊重してくれた。
あれから雅からはまいにち電話がくる。
あたしも段々落ち着いていって、雅と笑って電話できるようになっていた。
「真優、今日ね、学校に涼二君がきたの。真優に謝らなきゃ、会いたいって。真優はずっと学校にきてないっていったらすっごい心配してたよ。無理してこいなんて、言わないけど連絡先教えるから安心させてあげたら?」
涼二…!
あたしの頭の中に涼二との会話がよみがえる。
楽しかった会話。
あたしがフラッシュバックして、涼二を傷つけた…
涼二と話したのが何年も前のように感じる。
涼二…、あなたはあたしを許してくれるの?
ほぼ、むりやり雅に連絡先を送りつけられた。
あたしは、唇を噛み締めた。あたし、どうしたいんだろう。
涼二を使って
敦から離れようとしてるの?
涼二みたいに澄みきった人をあたしが巻き込んじゃいけない。
そう思うのに、
気がつくと雅に教えられた番号をプッシュしていた。
この番号...
最後の一桁以外あたしと同じ..
思わず笑ってしまった。
「涼二…運命なのかな?...なんてね」
プルルプルル
耳が心臓になったみたい。ドキドキしすぎて音が聞こえずらいよ。
「もしもし?」
一番聞きたかった声が聞こえた。
急に胸が熱くなって涙がこぼれ落ちた。
「も、しもし…」
「真優!?」
ああ、一度会っただけなのにあたしの声わかるんだね。
「涼二…」
「真優!!だいじょぶか?学校来てないって…。俺のせいか?ほんとに悪かった。」
「涼二のせいじゃないよ…」
むしろ、あたしのせいで涼二は苦しんでる。
「俺、会いたい。真優、真優の心の闇を俺に半分分けてくれないか?」
涼二…
あなたが、あたしを闇の中から引きずりだしてくれる?
あなたに頼ってもいいですか?
あたしにはあなただけが希望だよ。
あたしを助けて、涼二!!
「...うん」
あたしは涼二に会うことを決意した。