Dear LoveYou...
あたしはまだ見たことないんだけど、顔もかなりいいらしい。
「あ、そうだ!!忘れてた」
雅が急に瞳を輝かせた。
なぜだかあたしはそれに恐怖を感じた。
「え、なに?汗」
そんなあたしに気づいていないのか、雅は嬉しそうに続けた。
「今日ね、幹人と会うんだけど、なんか友だち連れてくるから、雅もつれてきっていわれたの!!」
頬を紅く染めて興奮したように話す雅を、大人っぽすぎて近寄りがたいなんて言ったのはどこのだれ!?汗
「雅。まさか…」
「真優!!お願い!付き合って!!」
「ぜっ…」
絶対やだ、そう言おうとしてあたしは口を閉じた。
あたしは、司法試験の勉強で忙しかった幹人さんと雅がもう長いこと会ってないのを知ってるし、雅が今どれだけ喜んでるかも見ればわかる。
でも、あたしはあのときの記憶が消えない限り男となんて会いたくない。
でも、、、
あたしは再び雅の顔をチラッとみた。
あたしが断ろうとしているのがわかったのか、
さっきの嬉しそうな表情からは一変、今にも泣き出しそうな顔をしている。
あたしの胸は締め付けられた。
あいつは今からあうひととはちがう。
それに、あたしが今からあうひとと付き合う事になんかなるはずないし、
ただ雅に付き合うだけだと思えば…