Together~キミと一緒に~
結局、仁の打率が伸びた理由は分からないまま家についた。
裕樹もはまぁ、明日もつけてやれよ」と言って帰って行った。
そう言えば、スコアをつけるのは私たちの仕事じゃなかったっけ?
裕樹は、って確かにあの人数を私たち3人でまわしてたなんてありえないか。
こっそり裕樹もつけてたのかもね。
こっそりじゃないかもしれないけど。
「ただいま~。」
「お姉ちゃん!」
家の入るとすぐに真咲がとんできた。
すごい顔で。
今にも泣いてしまいそうなほどに、目に涙を浮かべて。
「どうしたの、真咲。」
「お姉ちゃんの、っおかあさんが・・・っ。」
「お母さん?」
涙声で私に何かを訴える真咲。
お母さんって、もしかして、ママ?
「真里亜!」
「パパ。」
「今すぐ病院へ行くぞ。」
「病院?どうかしたの?」
パパもとっても焦っている様子。
しかも、病院って誰か事故でもあったの?!
「真菜が、事故にあったらしいんだ。」
ほら、事故だ・・・って、今なんて?
「真菜、って・・・ま、ま?」
「早く、車に乗りなさい!」
すぐにパパの車に乗り込む私とパパ。
真咲とお母さんは家にいるらしい。
気遣いなのか、ただ一緒に居づらいだけなのかわからないけど。
それから急いで病院へ向かった。
ママがいる病院へ。