Together~キミと一緒に~
またパパが自分のことを「最低だ」って言った。
そんなことない。
パパは、強くて優しくて、最高のパパだよ。
「パパ、またママのところに行きたいな。」
「そうだな。退院するまであまり時間はかからないらしいから、近いうちにもう一度会いに行こうか。」
「・・・うん。」
もう一度。
この言葉が私の胸に深く突き刺さった。
きっと、この言葉はパパの中での終止符なんだと思った。
パパのその寂しそうな横顔がそう言っているように見えたから。
それから3日後、ママが退院するという知らせが入って私とパパは病院へ向かった。
今日で、ママとはまたしばらくお別れ。
きっと、またいつか会えると信じてるけど。
「ママっ!」
「真里亜っ」
病室に行くと、そこには元気な姿のママがいた。
私服を着ていて、とてもおしゃれなママ。
「ママ、きれい!」
「ありがとう。真里亜も、すっかりお姉さんよね。あの時、会ったときも可愛らしいお嬢さんがいる、って思ったのよ?」
「ママぁっ」
ギューっとママに抱きつく。
こうしてママと抱き合いたかった。
ママがそっと私の頭を撫でてくれる。
ママの手はすごく温かくて、優しい。
この手が大好き。
すごく懐かしくて、大好き。
「真菜・・・」
パパが私とママの方へ歩いてくる。