Together~キミと一緒に~

おもしろい光景だな。


男の子同士であんなふうに寝ちゃうなんて。

不思議と笑みがこぼれてしまう私。


学校に着いたバスは、みんなを降ろして帰って行った。

「さぁて、と。みんなよく寝たか?」


「「あぁ~い」」

「今日はお疲れ様。俺はこの調子なわけだが、みんなは今日はさっさと帰って寝ること。」


「「あぁ~い」」

「んじゃ、岡本と佐藤が作ってくれた」
「「あぁ~い!」」


「まだ俺全部言ってねぇぞ・・・。しかもその返事、さっきのと違うだろー!」


部員たちは部室へ直行。

しっかり寝たから走れるみたい。


部室へ着くと、そこには岡本先輩と佐藤先輩が待ってくれていた。

「うそ!ほんとに!?おめでとうっ、みんな!」


「すご~い!たかやん、肩は?」

「おう。このありさま。」


「もう!こんなになるまで投げて・・・。お疲れ様。後で病院行くんでしょ?」

「・・・おう。」


佐藤先輩はやっぱり部員全員にあだなつけてるんですね。

尾崎先輩の肩を心配して、岡本先輩は「とりあえず湿布しとく?」と言って取りに行ってしまった。


そのあとを、尾崎先輩が追う。

肩、相当痛そう。


球場を出るときよりも腫れているような気がした。


「じゃぁ、みんなは食べちゃって!たかやんのは残しとかなきゃ怒るよ!」

「「はいっ。いっただきまぁす!」」


みんなが一斉におにぎりに手を伸ばす。

今日はいつもの倍用意されていた。


それに、少しだけおかずもあった。

買い出しに出かけたみたい。


今日のみんなのユニホームはすごく汚れていた。


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