Together~キミと一緒に~
と言いつつ、足が少しふらついてる。
「もういいって。ほら、うち見えたから。もうココでいいって。」
「行かせろ。俺の役目だし。」
「役目って、別にこうやって送ってもらうことは約束してないでしょ?」
「真里亜とはな。」
「え?」
そうこう言っているうちに本当にうちについてしまった。
でも、裕樹はすぐに帰ろうとしない。
ジッと立ち止まってしまっている裕樹に声をかけるけど、全然動かない。
「裕樹?」
「・・・・・・」
「ゆーきー。」
「・・・・・・」
「ねぇって」
バサッ―――
「ちょ、ちょっと!?」
裕樹が急に私に抱きついてきた。
この状況は、どういうことですか!?
「真里亜?帰ってたなら言ってよ。」
ほら、外でこんな会話してるから、って会話になってなかったけど。
お母さんが出てきちゃったよ!
この状況、お母さんが勘違いするに決まってるじゃん!
「まり、あら?お取込み中?」
「ちがくて!裕樹!ねぇ、裕樹!」
一向に何も言ってくれない裕樹。
その時、私は気が付いた。
「・・・裕樹?」
「真里亜、その子寝てない?」
「え?はい!?」
裕樹の体を離すと、そこには寝息を立てて眠っている裕樹がいた。
というか、ガッツリ寝てました。