Together~キミと一緒に~
ガラガラッ―――
教室に先生が入ってきた。
「おはよう。とりあえず出席取るから座れよー。」
先生がみんなを席に座るように指示をする。
みんなが座り終えたのを確認して、出席を取り始めた。
「高崎」
「はい」
「高多」
「はい」
「田島、は今日は休みだ。」
田島さん今日はお休みなんだ。
うちのクラスでの欠席者はなかなか出ないんだけど、今日はどうやらお休みの人がいるようです。
ふと隣を見ると、そこは空席。
えっと、確か名前名前・・・た、た?
「田島!?」
「お、神崎どうかしたか?」
「あ、いえっ。」
田島って、私の隣の人じゃないですか!?
いないとなると、誰にシャーペン借りたらいいの。
他に話せそうな人、はなかなかいない。
こんな時に人との関係がないってなると大変。
「それじゃぁ、今日も一日頑張れ。」
そう言って先生が教室から出ていく。
授業が始まるまで、あと10分。
仁の教室へは少し前にあんな噂もたったわけだし、今は解決したみたいだけどまた行くとなると勇気がいる。
やっぱりさっき貸してもらっとくべきだった。
「神崎いる?」
その時廊下から聞き覚えのある声がした。
その方向を向くと、そこには救世主がいた。
「お、いたいた。」