Together~キミと一緒に~

そんなこと急に言われても、浮かぶ人なんて・・・。



あ、いたよ。


でも、そんなタイプじゃないんだよね。

パパ。


「しそうにないわ・・・。」

「他にいねぇの?」


他に男の子でアクセサリーしてそうな人なんていたかな。

今私の隣にいる人が一番シルバーアクセとかしてそう。


だったら、裕樹にあげると設定して考えたらいいのかな。


でもそれなら「俺に合うやつを選べ」って言わない?


言いそう。


「あのさ、じゃぁ俺が言ってもいい?早く帰んないとまずいし。」


「最初からそうしてよ。」

「はぁ。」


小さなため息と共に頭を抱える裕樹。

「ため息ついてないで早くしてよね!」


つい声を張って言ってしまった私の言葉は店内に少しだけ響かせた。


「気づいた方がよかったと思ったのにな。」

「なに?」


声が小さくてよく聞こえなかったけど、気づいた方がなんとかって言った?


「先輩のこと想像して選んだら、しっくりくるんじゃないですか?」

「その言い方イラッとしますね、裕樹君。」


「とりあえず、あの人に合うやつ選べ。」

やっぱり命令形で話す裕樹を見ていると、余計にイライラが募っていく。


「わかりましたぁ!」


こっちも何だかやけになっちゃって、店内を歩き回る。


でも、仁だったらアクセサリー似合いそう。

実生活ではしてないイメージだけど。


部屋に行ったときだって、そんな形跡全然見当たらなかったし。


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