Together~キミと一緒に~

「真里亜、やっぱ可愛いわ。」


「きゃぁっ」

また仁の腕の中に包まれた私。


さっきよりもずっと強く抱きしめてくれる仁。

私の顔がどんどん熱くなるのがわかった。


「好き・・・。俺、真里亜のこと・・・すげー好き・・・」

「仁・・・。私も、好き。・・・大好きだよ。」


「・・・・・・」


あれ?

「・・・仁?」

「・・・・・・」


あれれ?

返事が、ない?


もしかして、返事に困ってる?

普通に、好きって言っただけなのに?


照れてる?

困ってる?


「仁?」


スピー、スピー・・・



え?


これって、寝てる?


そっと仁を離そうとした。

でも、寝てるはずなのに全然離れてくれない。


このまま学校についたら大参事だよ!?

まさか、バスの中でこんなことになってるって誰が思う!?


普通は思わないよ!


「仁!仁!!」

「んー・・・真里亜・・・」


「起きた?!ねぇ、一回離れて」
「めっちゃ好き・・・」


「い、今言わなくていいから!」

「・・・すき・・・」


もしや、これは寝言!?

起きてよー!


< 229 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop