Together~キミと一緒に~
ピロロッ―――
新着メール―――
え?何、この数・・・
―――50件
こんな数のメールを今まで見たことがなかった。
時間を見てみると、それはついさっき送られてきたものもあった。
なにやってんの。一斗とキスなんかしちゃってさ。私の一斗に触れないで―――
これって、完璧に見られてる。
ってことは、今日一日・・・?
そこから時間をさかのぼっていた。
そのメールたちは、私と一斗のデートの一部始終が書かれているものばかりだった。
途中でメールを読むことが怖くなって、新着メールも既読メールもすべてカナから来たものは消した。
ピロロンッ―――
すると、またカナからメールが来た。
その内容は、私が恐れていた内容だった―――
一斗ってね、優しいの。だから私とまた一緒に寝てくれるの。これから一晩一緒なの―――
私はすぐに電話をした。
その相手は―――
『もし、もし。』
「いちと?」
『おう。どうかしたか?』
「今どこにいるの?」
『家だけど。』
「誰と一緒にいるの?」
『一人だよ。』
「嘘でしょ!」
嘘つかないで。
本当のことを言ってっ。