Together~キミと一緒に~

『いや、俺今部屋にいるけど一人だって。』

「嘘つかないで!カナは?カナがそこにいるんでしょ?」


『なんで?なんでカナちゃんがここにいるんだよ。何の関係もないのに。』
「本当のこと言ってよ!」

『言ってるだろ!』


だって、もう私信じられなくなってきちゃったよ。

一斗のこと、信じられなくなってきちゃった・・・。


「カナは、一斗の」

言ってはダメ。

それを言ったら、終わりだよ・・・。


「セフレなの?」


『・・・・・・』



一斗と私の間に沈黙が続く。

この空気を作ったのは私。
でも、今更後悔したって遅い。


そして、この空気を破ったのは一斗だった。


『それ、だれ情報なわけ?』

「・・・カナ。」


『真里亜はさ、俺の言ってることとカナちゃんの言ってることのどっちを信じるわけ?』

「それは、一斗を信じたいよ!」
『なら信じてくれたらいいじゃん。』


そんなに簡単なことなの?

カナに言われたことは無視しろってことなの?


『真里亜、俺これから』
「いやっ」

『は?』

「カナと寝ないでっ・・・」


『・・・・・・』

「お願いだから・・・っ」



『――――――』



プチッ―――


ケータイからは一定のリズムの音しか聞こえてこない。

それは、私と一斗の終わりを告げる音―――


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