Together~キミと一緒に~
私が大学から帰ると、一通のメールが来ていた。
それは仁からのメール。
「電話して、って今かな?」
メールにはその一言しかなくて、いつ電話をしたらいいのか書かれてなかった。
すごく困るんだけど・・・。
でも、書いてないのが悪いんだから。
そう自分に言い聞かせて、私は仁に電話をした。
『真里亜!』
「仁、なに?」
『俺、野球部の顧問やることになった!今までバスケとか言われてきたけどさ!』
「そぉなの!?よかったね!」
『まじ、また甲子園行けると思ったらすげー嬉し!』
「まだ行けるとは決まってないけどね。神野顧問が頑張れば行けるかな。」
『当たり前!』
この自信はどこから来るのやら。
こういうところは全然変わらない。
「仁。」
『ん?』
「私、就職やめていい?」
『は!?なんで!?』
「就職しなくてもなりたい夢があるんだ。」
『ん?なに?』
実はね、少し前から考えてたの。
それにこれを考え始めたのはつい昨日だけど、理由があるからそうしたいと思ったの。
『なにやりてぇの?』
「あとで会える?」
『あぁ、もう俺家にいる。』
「あれ、そうなの?」
『そ。仕事すんだから帰ってきた。』
「じゃぁ、これから行ってもいい?」
『おう。待ってる。』