Together~キミと一緒に~

「歳は?」

「17です。」


「あ、じゃぁ俺の一個歳下だな。」

「高3ですか。」
「そういうこと。じゃぁ2年?」

「はい。」


18でこのルックスは違反では?

スポーツ万能で頭もよさそうで、ルックスもよくて、優しくて。


パーフェクトとしか言いようがありません。

「真里亜はさ」
「はい!?」

「え?」

「あ、えっと、呼び捨てですか?」

「嫌なら別に変えるけど、俺は仁って呼んでくれていいって言ったし、と思っただけ。」


「そうですね、じゃぁ私も真里亜で大丈夫です。」

ビックリした。

男の人に呼び捨てにされるのは一斗意外にいなかったから。


彼氏なら、彼女のことを呼び捨てにするのは当たり前。

でも、これから一斗は私のことをどうやって呼んでくれるのかな。


そういえば、カナのことももう呼び捨てだったな。


「お~い。」

「はいっ」


「心ここにあらず、な真里亜さん。」

「・・・はい。」


「何があった?」


仁は私の目を見ながらそっと聞いてくれた。

その仁の目の中には私しかいなかった。


きっと私の目の中にも今は仁しか映ってないと思う。

一斗といたときと、同じ感覚。


「なんであの公園にいた?真里亜、この辺の家の人じゃないだろ。」

「うん。気が付いたらあの公園に着いちゃってたから。」


「どういうこと?俺でよかったら聞くけど。」


仁はどうしてここまで私の心配をしてくれるのだろうか。


だって、赤の他人なのに。


< 39 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop