Together~キミと一緒に~
「歳は?」
「17です。」
「あ、じゃぁ俺の一個歳下だな。」
「高3ですか。」
「そういうこと。じゃぁ2年?」
「はい。」
18でこのルックスは違反では?
スポーツ万能で頭もよさそうで、ルックスもよくて、優しくて。
パーフェクトとしか言いようがありません。
「真里亜はさ」
「はい!?」
「え?」
「あ、えっと、呼び捨てですか?」
「嫌なら別に変えるけど、俺は仁って呼んでくれていいって言ったし、と思っただけ。」
「そうですね、じゃぁ私も真里亜で大丈夫です。」
ビックリした。
男の人に呼び捨てにされるのは一斗意外にいなかったから。
彼氏なら、彼女のことを呼び捨てにするのは当たり前。
でも、これから一斗は私のことをどうやって呼んでくれるのかな。
そういえば、カナのことももう呼び捨てだったな。
「お~い。」
「はいっ」
「心ここにあらず、な真里亜さん。」
「・・・はい。」
「何があった?」
仁は私の目を見ながらそっと聞いてくれた。
その仁の目の中には私しかいなかった。
きっと私の目の中にも今は仁しか映ってないと思う。
一斗といたときと、同じ感覚。
「なんであの公園にいた?真里亜、この辺の家の人じゃないだろ。」
「うん。気が付いたらあの公園に着いちゃってたから。」
「どういうこと?俺でよかったら聞くけど。」
仁はどうしてここまで私の心配をしてくれるのだろうか。
だって、赤の他人なのに。