Together~キミと一緒に~
私はこのパパにピッタリの部屋も大好き。
「話って何?」
「さっき、リビングでまたママと喧嘩してたな?」
「・・・お母さんなんて知らない。」
「真里亜は、ママのことが嫌いか?」
「ママのことは大好きよ?でも、今のお母さんのことは嫌いなの。」
「・・・ママって、真菜(まな)のことか?」
少し怪訝そうな顔つきで、パパは私を見た。
「私にとって、『ママ』はママしかいないから。」
「・・・ごめんな、真里亜。」
"そんな顔しないで、パパ”なんて言う資格は私にはない。
「・・・パパが謝ることじゃないよ。話はこれだけなの?」
「あぁ。」
「そう。・・・ごめんね、パパ。」
「いや、パパこそ。」
「じゃぁ、夕飯の時にね。」
私はそのままお風呂場へ向かった。
お風呂が沸いていないなら、本当にシャワーでもいいと思っていた。
でも、お風呂場を開けてびっくりした。
「・・・なんで?」
そこには、今お湯が沸きました、といわんばかりのアツアツのお湯が湧いていた。
もしかして、いや、そんなわけない・・・。
さっきお母さんが言っていたことが嘘だったんだと、自分に言い聞かせて、湯船につかった。
部屋に戻ると、ケータイが光っているのが目に止まった。
「・・・一斗!?メール、くれたんだ。」
―――今日からよろしくな!―――
この一文だけで、さっきまでの嫌なモヤモヤを取り払ってくれた一斗からのメール。
一斗が彼氏になってくれて、本当によかった・・・。