Together~キミと一緒に~
仁の言ってることはよくわかった。
そうやって考えてみると私も、納得したくないけどしちゃうな。
やっぱり男の子と女の子との考えって違うものなんだな。
「さて、そろそろ寝ますか。疲れたろ、ゆっくりしろよ。」
「ありがとう。話、聞いてくれて。」
「聞くくらいならいくらでもしてやるさ。」
「ありがとう。」
お互いが笑いあったところで、私は寝室へ向かった。
でも、ちょっと待って?
寝室って、仁の寝室だよね。
なら、仁はどこで寝るの?
「寝室、いいの?」
「使ってくれていいよ。汗臭いかもだけど。」
「いや、さっきまで寝てましたし、その言葉さっきも言ってた。」
「そっか。」
仁って少し天然なんだろうか。
でも、そこが仁のいいところだったりするかもしれない。
誰にでも親切なのかな。
私だけとか、そんなことないよね?
「じゃぁお休み。」
「おやすみなさい。」
仁はどこで寝るのだろうかと思いつつ、私は寝室へ入る。
でもそれからしばらくは、さっきまで寝ていたせいでなかなか寝付けなかった。
そういえばお風呂入らないと汗臭いのは私の方かもしれない。
お風呂、借りればよかったな。
いや、でもそこまでお世話になるわけにはいかないかな。
でも、汗臭いと思われるのとどっちがいいのかな。
一人、頭の中で格闘中。
結局、目は開いたままで寝ることができない。
「仁は、寝たかな。」
ふと仁のことが気になった。