Together~キミと一緒に~
「じゃぁ、野球部のマネージャーでもするか?」
「は?!」
「マネジもやりがいはあると思うぜ?今マネジが3人だけなんだ。」
「女の子?」
「一人だけ男。そいつはもともと部員だったけど、腕壊してマネジに移った。」
「へー。・・・マネージャーか。」
「興味ある?」
興味、ないことはない。
けど、私にできるかな。
「どんな事するの?」
「俺らのサポート。」
「サポート。」
「朝は知らねぇけど、放課後はいろいろやってくれてる。ボールの数とか数えたり、俺らの体調管理、スコア付けて、怪我したときは簡単な応急手当、あとはおにぎりだな。」
「おにぎり?」
「腹減るじゃん。だから、部員一人一個でにぎってくれんの。」
「へー。すごいね。」
「めっちゃくっちゃうまい。どう?やってみる?」
今、仁が言ってくれたことが大体やることらしい。
あとは、心の支えみたいな存在らしくて応援が大事って。
「朝は部員の皆よりも早く行くべき?」
「あぁ、俺は知らない。」
「え?」
知らないって、部員でしょ。
なんで知らないんですか!?
「俺、朝は行かないから。」
「どうして?」
「勉強してることが多い。」
あぁ、なるほど。
ここで勉強時間の確保をしてるんだ。
「宿題とか、帰って来てやる気になるわけねぇだろ?」
「そうだね。ヘトヘトそう。」
「そんなもんじゃないけどな。」