Together~キミと一緒に~
「いいなぁ!私も行きたい!」
「一緒に行こうよ。」
「やったぁ。お姉ちゃんとお母さんとお買いものっ。」
「えぇ。パパも一緒に行きたいなぁ。」
「「「え~」」」
女の子3人でブーイング。
パパがしょんぼりする。
でも、そんなの嘘だよ。
「行こうよ、パパも。」
私がそういうと、パパの顔も笑顔になる。
「じゃぁ、今度の日曜日は家族で遠出でもするか!」
「やった~!」
家族みんなで笑いあう空間。
私の家族はこんな家族だった。
今まで全然気が付かなかった。
これが普通の家族なのかな。
それとも、もっと特別な家族なのかな。
あ、そっか。
誰にとっても、大切で特別な家族なんだ。
自分の家族は一つしかない。
誰にも、何にも代えられない大切なもの。
「パパ」
「ん?」
「真咲」
「なに?」
「・・・お母さん。」
「はい?」
「家族っていいね。」
リビングには私たち家族の笑い声が広がる。
やっと気づけた、家族の大切さ。
私って、バカだな。
今更気が付くなんて。