Together~キミと一緒に~

夕食も終わって、真咲はお風呂タイム。

パパは、部屋でお仕事タイム。


私は、部屋に上がって宿題でもしようかな。


リビングを出て部屋に行こうとしたとき「真里亜」とお母さんが私を呼んだ。


「なに?」

「ちょっと、話いい?」


話?

お母さんから、私に話?

何の話なのか分からないけど、また私はリビングへ戻った。


ソファーに座って、お母さんの話を待つ。


「真里亜」

「うん。」


「ごめんね。」


え?急に?

どうして、謝るの?


訳が分からず、あたふたする私にさらにお母さんは話をする。

「お母さんね、パパと結婚してから一番困ったことがあった。」


それは、パパとお母さんが結婚して間もなかったころのこと。

全ては、私が関係していた。


今までの、私とお母さんの関係が出来上がっていく過程。

お母さんが話した内容は、いろいろな思いがたくさん詰まっていた。


―――あの日、圭太(けいた)さんと結婚して私は本当に幸せだった。

真咲は、お姉ちゃんができるってすごく楽しみにしていた。


私も、早く真里亜ちゃんのお母さんになれるように頑張ろうって思ってたの。

でも、現実はそう簡単ではなかった。


真里亜ちゃんは、全然私のことを見てくれていなかった。

真里亜ちゃんの生みの親のママのことばかりを考えていた。


それはわかってたこと。

でも、正直辛かった。


どうしたら、真里亜ちゃんのお母さんになれるんだろうか。


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