Together~キミと一緒に~
どうすれば、私のことをお母さんだって思ってくれるだろうか。
最初は幸せだと思っていた日々が、段々と後悔の日々に変わっていった。
時々、パパに相談してたの。
でも、パパは「ゆっくりでいい」としか言わなかった。
私はパパに言われたとおりにゆっくり真里亜ちゃんと付き合っていこうって思ったの。
でも、気が付いたらいつも喧嘩ばかり。
喧嘩をしたいわけじゃないのに。
ただ、真里亜ちゃんのことをもっと知りたいだけなのに、正直に言えない自分がいた。
それから、夜は自分を思いっきり責めた。
上手くできない自分に腹が立った。
訳が分からなくなって、泣いたときだってあった。
真里亜ちゃんに当たったことだってあったかもしれない。
その日の夜は、決まって手が震えた。
自分はこんなことをしていていいのか、って思うと余計に震えが止まらなかった。
パパも毎日仕事が忙しいのに、相談ばかりしていられないって思ってね。
あまり相談はしなくなっていた。
でも、パパは優しい人だから自分から私に「最近どう?」「頑張ってるな」って励ましたりもしてくれた。
だから私も頑張ろうって思ってたの。
失敗ばかりが積み重なっていく日々だけど、喧嘩ばかりする日々だけど、毎日毎日しっかり悩んだ。
結局は失敗だけど、でも、あきらめなかった。
でも、やっぱり限界は来るものね。
限界なんて、そんなことを言っちゃダメなことくらいわかってるのに言ってしまう。
もう、真里亜ちゃんのお母さんにはなれないって思い始めた。
このまま、喧嘩の日々が続いていく。
それでも、仕方ない。
私は、できることをしよう。
陰で、そっと真里亜ちゃんを応援しよう。
そう思ってた。
真里亜ちゃんはそのことに気が付かない。
それでもいいと思ってた。
ただお母さんらしいことを陰でしようって決めたから。
そして、年月が過ぎて、真里亜が高校2年になった。