Together~キミと一緒に~

次の日の放課後、私は今野球部の部室の前にいます。


ちらほらと部員の人が来る中、仁の姿はまだない。

部員の人たちが増えるにつれて私の緊張も高ぶっていく。


朝のうちに、顧問の先生には届を出してきた。

「そうか、マネジね。頑張っていこうな。」

「はい。よろしくお願いします。」



そして、今やっと仁の姿が見えた。

「お、真里亜。」


「仁。今日からよろしくお願いします。」

「俺だけに言うなよ。他にもいるし、あとで主将に紹介時間頼むから。」
「あ、りがとう。」


自己紹介か。

緊張するなぁ。



部員の皆が集まり、マネジの先輩も集まった。

いよいよ、私の自己紹介。


「えっと、今日からマネジの子が一人増えるぞ。」

「「「おぉっ」」」


「名前は・・・えっと、自己紹介してもらうか。」

そして、皆の目が私に向く。


わぁ。
やばい、ドキドキなんですけど。


「え、っと、2年5組の神崎真里亜といいます。今日から、よろしくお願いします。」


「「「しゃぁっす」」」


皆が頭を下げて、私を迎えてくれた。

「じゃぁ、俺らは人数が多いから俺とマネジの紹介だけ。俺は主将の3年4組、尾崎隆也(おざき たかや)。よろしく。」

「よろしくお願いします。」


「で、マネジは各々話して。」

「勝手ね。紹介するとか言っておいて。」


「すまん。俺ら、アップ始めっから、よろしく。」

「はいはい。」


そして、部員の皆はグラウンドへ出て行ってしまった。

そして、私とマネジの先輩3人が残った。


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