Together~キミと一緒に~
『もしもし?』
「い、ちと・・・」
『真里亜?どうした?』
「私、わた、しっ」
『落ち着け。何があったか、話してみ?』
私が電話をした相手は一斗。
今の私に必要だったのは、癒し。
私のこのボロボロになった心を、癒してほしかった。
だから、一斗に電話をした。
きっと、迷惑だと思われたと思う。
うざいって思われたと思う。
それでも、どうしても私は一斗にすがりたかった。
『そっか・・・。でも、そうやって反省してんなら、謝ればいいんじゃないか?』
「でも・・・」
『大丈夫。真里亜なら大丈夫だって。な?』
「うん。」
『よし。じゃぁ頑張れ。また明日な。お休みっ。』
「こんな時間にごめんね。ありがとう。お休みなさい。」
電話を切るとそこはまた静かな空間へと戻る。
謝る、か。
何て謝ったらいい?
私、お母さんのこと好きになるよ、って言えばいいの?
そんなことできない・・・言えないよ。
だって、私が一番好きなのはママだから。
どうすればいいの―――
気が付くと朝が来ていた。
寝ていたのか、起きていたのかよくわからない。
学校へ行くまでまだ時間はあった。
目が完全に覚めてしまった私は、リビングへ向かうことにした。
その時、声が聞こえてきた。
それは、お母さんとパパの声。