私と君と、あの子。
 私の隣は雪斗だった。そして、雪斗の後ろが亮太だった・・・。

 なんでっ?でも、亮太が後ろで良かった・・・。たぶん亮太が前だったら、私亮太のことばっかり見ちゃうし・・・。
 
 自分の席でそんなことを考えていると、隣から雪斗の声がした。


「隣、優衣!?」

「うん、そだよー?」

「まぢでっ!?やべ、すっげー嬉しい!よろしくなっ!」

「うん、よろしく!」


 私の後ろの席が決まったとき、私は辛い気持ちと亮太よかったねって気持ちが一緒になった。


「前、優衣ちゃんかあ。よろしくねっ。」

「・・・うんっ。」


 私によろしくを言い終わると、麻美ちゃんが亮太に喋りかけ始めた。
 
 亮太の声のトーンでわかる。すごく楽しそうに喋ってて、私が亮太を好きっていうのが邪魔者みたいに思えた。

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