私と君と、あの子。
 そんな私の気持ちに気づいたのか、雪斗は私の頭をぽんぽんと撫でた。


「ゆーいっ!俺が隣で嬉しいだろー?」

「・・・うんっ。嬉しいよっ?」

「えっ?まぢで・・・?」


 私は、亮太のことが好き。だけど、雪斗のことも気になっている。今、亮太に好きな人がいるなら、私は邪魔なんてできないし、雪斗を選んだほうがいいのかもしれない。


「私さあ、雪斗の隣の席になれて、嬉しいよっ?」

「・・・まぢで?やべ、すっげぇ嬉しい!」

「あははっ!大袈裟ー!」


 そんな私たちの会話を聞いていたのか、亮太は少し不機嫌そうな声を出した。


「俺だって・・・。」

「ん?どしたの?亮太。」

「おまえの隣が良かったよ・・・。」


 少し拗ねたような顔をした亮太を見て、私は不覚にもドキッとしてしまった。

 
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