私と君と、あの子。
【麻美side】

 思ったよりうまくいきそうね・・・。


「亮太君、私のこと、ちゃんと考えてくれる?」

「・・・おう。」


 悲しそうな顔の亮太君を見て、私の胸が、ずきっと痛んだけど、私は間違ったことをしたとは思っていない。


「私、亮太君のこと、大好きだからねっ!」


 亮太君は、今にも泣きそうな顔をして、笑った。

 ・・・ごめんね?亮太君。私、どうしても亮太君のこと諦めきれないの。

 亮太君が、優衣ちゃんのこと、すごく好きなこと知ってるけど、ごめん。

 ごめんね・・・。
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