私と君と、あの子。
 ダブルデート当日!

 私は、ゆったりした白いニットと、レース生地の黒いスカートを履いて家を出た。


「ごめん、待った?」


 私が集合場所に着く頃には、3人とも集まっていた。

 うぅ・・・。1人だけ遅刻とかありえないよね・・・。

 雪斗の格好を見ると、黒いニットのカーディガンと、ジーパンを履いていた。

 やっぱり、雪斗ってかっこいいんだよねぇ。

 なんで私なんかの彼氏なのかなぁ・・・。


「優衣、行こうぜっ?」

「あっ・・・、うんっ。」


 私が頷くのと同時に、雪斗は私の手を握った。

 亮太達いるのに、恥ずかしいよぉ・・・。雪斗の顔を見ると、少し赤くなっている。

 雪斗も恥ずかしいんだ・・・。なんか、嬉しいっ。

 亮太達も手を繋いでいるかと思ったのに、繋いでなかった。

 でも、麻美ちゃんが亮太に甘えていた。


「手、繋ごうよ?亮太ぁ。」

「・・・恥ずかしいだろ。」


 そう言って、少し赤くなる亮太の頬。

 少し痛くなる自分の胸を抑えて、私は雪斗に手を引かれるまま遊園地に着いた。


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