私と君と、あの子。
「どうしたっ?大丈夫かっ?」

 
 心配そうな亮太の顔を見ると、ついつい期待してしまう。

 でも、だめだ。期待なんかしても意味ない。

 亮太は、麻美ちゃんが一番なんだから。


「ん、大丈夫。ありがとね、亮太。」


 亮太は、心配そうな顔をやめてはくれない。

 お願い、亮太・・・?

 そんな顔、しないでよ。私、亮太のこと好きなのやめられない・・・。

 私は亮太から目を逸らした。辛くなってしまう・・・。


「私たちの番だよっ!行こうっ!」


 麻美ちゃんが、楽しそうにジェットコースターに乗り込む。

 麻美ちゃんの隣には、亮太。

 当たり前なのに、なんだか辛くて、私はジェットコースターから降りた。

 
「ごめん、私、乗れない・・・。」

「えっ?」

「・・・下で、待ってるね。」


 私は、みんなの顔を見れなかった。

 ノリ悪いって思われたよね。なんで今頃って、思ったよね。

 ・・・ごめんなさい。


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