私と君と、あの子。
観覧車に乗り込むと、私と亮太は、向かい合わせに座った。
観覧車から見える景色が綺麗で、私は窓の外ばかりを見ていた。
「なあ、優衣?」
「ん?なに?」
「優衣はさ、中学の時、好きなやつとかいなかったの?」
「え?」
真剣な顔でいきなりそんなことを話し出す亮太。
私はどう答えていいか分からなかった。
亮太って言って、いいのかな。亮太には麻美ちゃんがいるのに・・・。
「いたよ?」
私がそう答えた途端、亮太の目が少し見開いた。
さすがに亮太とは言えなくて、いたということだけを言った。
「俺もいたよ。」
亮太が少し微笑んでそう言うから、私は少しドキッとしてしまった。
誰なのかは気になったけど、あえて聞かなかった。
他の人の名前が出て、傷つくのが嫌だから。
「そいつさ、天然でさ、俺がどんだけアピールとかしても気づかないんだよ。」
「・・・そうなんだ。」
亮太の口からこれ以上、他の女の子のことを聞くのが嫌だった。
だけど、それでも気になって私はただただ亮太の声に耳を向けた。
「・・・今でも好きなんだぜ?」
亮太の声が少し震えた。
亮太の表情が寂しそうに見えた。
それだけで私は辛くなる。胸がぎゅーって痛くなる。
好きじゃないなんて口で言えても、やっぱり心の中で亮太を想ってる・・・。
観覧車から見える景色が綺麗で、私は窓の外ばかりを見ていた。
「なあ、優衣?」
「ん?なに?」
「優衣はさ、中学の時、好きなやつとかいなかったの?」
「え?」
真剣な顔でいきなりそんなことを話し出す亮太。
私はどう答えていいか分からなかった。
亮太って言って、いいのかな。亮太には麻美ちゃんがいるのに・・・。
「いたよ?」
私がそう答えた途端、亮太の目が少し見開いた。
さすがに亮太とは言えなくて、いたということだけを言った。
「俺もいたよ。」
亮太が少し微笑んでそう言うから、私は少しドキッとしてしまった。
誰なのかは気になったけど、あえて聞かなかった。
他の人の名前が出て、傷つくのが嫌だから。
「そいつさ、天然でさ、俺がどんだけアピールとかしても気づかないんだよ。」
「・・・そうなんだ。」
亮太の口からこれ以上、他の女の子のことを聞くのが嫌だった。
だけど、それでも気になって私はただただ亮太の声に耳を向けた。
「・・・今でも好きなんだぜ?」
亮太の声が少し震えた。
亮太の表情が寂しそうに見えた。
それだけで私は辛くなる。胸がぎゅーって痛くなる。
好きじゃないなんて口で言えても、やっぱり心の中で亮太を想ってる・・・。