火星人門田さん
「触れませんでごわすよ。写真みたいな物でっせ。」
「しかし、奥さんこれは、人間じゃないか?」
「そうなんですよ。今まで言わなかったですが、我が種族は女は、皆人間そっくりなんがんすよ。」
「え!?そうなんだ。」
「多少の違いは、ありますよ。
涙は、やはり頭から出るくらいですかね。
そのくらいの違いしか有りませんでごわす。」
「火星人ってそうなの?」
「それが、一番分からないんだよね。
お父ちゃん。」
息子が割り込んで来た。
「そうでごんす。もしかすると火星人じゃないかも知れないんでごわすよ。
と言うかまぁ火星人じゃない可能性の方がよほど高いんでごわすよ。」