火星人門田さん
宇宙人である事と美香のアイデア
「火星人じゃないかも知れないんだってね。
気にしない気にしない。」
美香は、アパートに来ると直ぐに親子に言った。
「わしら気にしてないでごわすよ。
だいたい人間は、何人とか同じ日本人でも何処の出身とか気にし過ぎですよ。」
「まぁそれは、言えるけど、やっぱり日本人ならとかあるんだよね。
馬鹿馬鹿しいんだけどね。」
「馬鹿馬鹿しいかな?日本人ならって気持ちは、時には、大事だよ。」
僕は、美香と門田さんに反論した。
「良い意味での日本人意識は、否定しないけど、悪い意味での日本人意識は、めんどくさいわよ。
変に偏り過ぎたらいけない気がする。」
「そりゃそうだけど門田さん達みたいなのは、大変な気がするよ。」
「門田さんは門田さんでいいじゃない。」