火星人門田さん
門田さん親子は、そういう僕の心境など全く気付いて無いようだった。
火星人いや宇宙人に人間の心の機微など分かるわけないのだった。
「そうめん食べたいでごわすなあ。
それも流すやつですよ。
あれが食べたいですね。
後は、お墓参り何かもしたいですね。」
お墓参り何処のお墓に参る気だと僕は、思ったが敢えて触れなかった。
「なぁどうして日本は、柔道金メダルじゃなかったら嬉しそうにしないんだよ。」
息子がテレビを観ながら聞いて来た。
「柔道は、日本のお家芸だからだよ。」
「そんなの知ってるよ。
だけど、相手は、パワーが違うよ。白人や黒人とやったら同じ体重なら技では、なかなか勝てないよ。
長州力も言ってたよ。白人や黒人とやったら明らかなパワー差があるってね。
長州さんは、日本人では、ないけど東洋人だろう。
銀メダルや銅メダルだって喜べばいいのにな。」